【マニュファクチュールの真実#3】
独創的メカニズム
合理的な設計思想は、コスト圧縮にも効果大となりました。老舗ブランドには真似できない、独創的技術を有する新興マニュファクチュールへと到達したのです。
クラシックデザインに秘めた天才的発想と高度な技術力
こだわりのディテールとシンプルな意匠&設計
フレデリック・コンスタントのなかでも「マニュファクチュール」は、リミテッドも多い最高峰のコレクションに位置付けられています。繊細に仕上げたエレガントなケースとダイアルが知的な印象を与え、アリゲーターストラップは快適に腕にフィット。サファイアクリスタル製ケースバックからは、コート・ド・ジュネーブで装飾された地板やローター、丁寧に磨き上げたブリッジを鑑賞できます。徹底的にこだわり抜いたディテールを積み重ねることで、無限の価値を獲得しているのです。
デザインは奇をてらわず、あくまでシンプル。だが、スイス時計の伝統を感じさせる外装の内側には、独創的技術を秘めています。たとえば、スタート・ストップ・リセットを制御する一般的なコラムホイールに対し、フライバック クロノグラフ マニュファクチュールに搭載されているキャリバーFC-760は、スタート・ストップだけを簡素な星型ホイールで行い、リセットボタンが直接リセットハンマーとクラッチギアに作用する合理的な設計です。
こうしてシンプルな設計で部品数を減らし、複雑機構もモジュール化すれば若手時計師も扱うことができ、コストの抑制にもつながるのです。常識にとらわれないピム・コースラグ氏の天才的アイデアが最大限に生かされているといえます。