天才的な修復師にして時計師のパルミジャーニ・フルリエ氏を祖に持つ同名ブランドから、美しいジェムセッティングに彩られたコンプリケーションウオッチが登場。思わず息を飲むほどの輝きを湛えた本作「トンダ 1950 ダブルレインボー フライングトゥールビヨン」は4月発売予定で、価格は2475万円。
自慢の薄型トゥールビヨンに贅の限りを尽くす
シンプルでありながらひと目でそれとわかるデザインコードを持つパルミジャーニ・フルリエは、同時に複雑時計の名手でもある。これまでに手がけたコンプリケーションウオッチは数知れず、それゆえ世界中の時計コレクターから注目を集める存在となってきた。
機械式時計の複雑機構の代名詞といえばトゥールビヨンだが、これもパルミジャーニ・フルリエにかかれば時計の魅力を引き立てる脇役的な役割を担うことがある。「トンダ 1950 ダブルレインボー フライングトゥールビヨン」は、こうした“デザインとしのトゥールビヨン”の魅力を最大限に引き出したタイムピースでもある。
昨年、パルミジャーニ・フルリエは「トンダ 1950 レインボー」を発表しており、新作はその続編にあたる。ベゼルのレインボージェムセッティングは踏襲されているものの、ホワイトゴールド製の文字盤には合計572石1.402ctのダイヤモンドをセット。トゥールビヨン機構に合わせて設けられた開口部をかわすようにオフセットされているのは、夜空に見立てたアベンチュリンダイアルだ。驚くのは、このアベンチュリンを取り巻く位置にもバゲットカットの貴石と半貴石、合計31石0.31ctのレインボージェムセッティングを施している点。ちなみにベゼルには計40石2.59ctの貴石と半貴石が使われている。その内訳はブルーサファイア×6、アメシスト×6、ピンクサファイア×5、ルビー×4、オレンジサファイア×6、イエローサファイア×6、ツァボライト×7となっているそうだ。
この美しい時計を動かすのは、ブランドが誇る超薄型の自動巻きフライングトゥールビヨンCal.PF517。プラチナ製マイクロローターを搭載しており、複雑機構を搭載しながら厚みをわずか3.4mmにまで抑えた驚異のムーブメントである。これにより“レインボーベゼル”を備えた直径40.2mmケースは、一般的な薄型の基準値10mmを下回る9.43mmにまで厚みが抑えられている。
レッドアリゲーターストラップは同社のパルミジャーニ・フルリエの特徴でもあるエルメス社製。バリエーションとして、ローズゴールドブレスレットのタイプもあるという。
ハイレベルな時計製造技術と宝飾技法が渾然一体となった本機は、語るよりも雄弁にパルミジャーニ・フルリエの独創性を物語っている。
問:パルミジャーニ・フルリエ TEL.03-5413-5745
https://www.parmigiani.com/jp/
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