日本を代表する時計メーカー「シチズン(CITIZEN)」は、卓越した技術力で1982年当時、市販品として世界最高の耐圧スペック1300mを実現したチタン製ダイバーズウオッチを発表するなど、潜水時計の開発にも力を注いできた。そして2020年、独自のソーラー発電システム=エコ・ドライブとGPS衛星電波機能を同時搭載する、ISO 6425に準拠した世界初のダイバーズの完成に至った。しかも15万円台~という、ハイコストパフォーマンスだから驚きものである。
4つの特殊スペックから魅力をひも解く
シチズンのプロフェッショナルスポーツウオッチ「プロマスター」は、1989年の誕生以来、陸・海・空のスペシャリストたちに愛用される本格派コレクションを展開してきた。とりわけ“海”は、防水性能はもちろんのこと耐衝撃性や耐腐食性の向上、深度計機能などを新開発し、プロダイバーの装備品として選ばれてきたのだ。そんなシリーズを象徴するカテゴリーの新作「プロマスター エコ・ドライブGPS衛星電波時計ダイバー200m」は、まさに次世代のダイバーズと呼ぶに相応しい4つの機能を備えている。
《機能1》ISO 6425のダイバーズ規格に準拠するプロ仕様
ISO(国際標準化機構)が定めるダイバーズウオッチ規格「ISO 6425」に合わせた設計がなされている。この定義は、「少なくとも、100mの潜水に耐え、かつ時間を管理するシステムを有する時計。その1.25倍の水圧に耐える耐圧性(200mの場合は250m相当)があること」。いわば、プロが使う潜水時計の証といえる。
《機能2》光のないところでも約7年も動き続けるソーラー
シチズンのテクノロジー、光発電エコ・ドライブの最新バージョンを搭載。フル充電時ならば、光のないところでも約7年(パワーセーブ作動時)も動き続ける。しかも部屋のわかずな灯りでも充電できるという優れモノだ。
《機能3》世界中どこにいても正確な時刻を示すGPS機能
2011年に世界初の光発電衛星電波時計を発売し、2015年には時刻情報だけでなく位置情報と時刻情報の両方を取得できるモデルを発明したシチズン。その最新技術も備え、世界各地の時刻とカレンダーを正確に表示し、自動修正も行われる。
またダイバーズらしい特殊機能として、2時と4時位置のプッシュボタンを同時に押すことで起動するダイブモード(衛星電波受信機能をオフに)も搭載。潜水中に自動時刻修正を行わせないための安全装置で、ボタンを同時に押さない限りは他の機能も起動しない。まさしく潜水時計としての純粋さが突き詰められている。
《機能4》傷やサビに強く、美しいチタンボディを形成
ハードユースが想定されるダイバーズは、ケースの硬度や海水耐性も求められる。さらに優れた視認性を確保するため、ある程度の大型化も条件。そのためシチズンが約半世紀も研究してきたチタンは打ってつけの素材であり、最新の「スーパーチタニウム™」が採用された。海で使う時計にはパーフェクトなマテリアルであるが、さらにガスを浸透させて表層を硬化させる「デュラテクトMRK」を施し、打ち傷にも強い表面を作り上げている。
GPS衛星電波機能のメリットを生かした新発想
そして、「プロマスター エコ・ドライブGPS衛星電波時計ダイバー200m」がただのISO準拠ダイバーズではない点が、GPS衛星電波を使った高精度なワールドタイマーであること。
見返しリングにワールドタイム設定用の都市名が記されているが、ここに世界最大の旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー」が選出した、ハワイやモルディブといった名立たるダイビングスポット8カ所も表記されている。主要な都市に加えて、憧れの海の時刻へと容易に切り替えられるこの機能は、ダイビングを愛する者にとって魅力的に映るに違いない。
ダイビングスポットからインスパイアされたマリンブルーもしくはエメラルドグリーンのダイアルは、光沢にこだわった夏を意識させる質感。スケルトン化された太針とインデックスに夜光を施して、夜間や海中での判読性が高められている。そして、ダイビンググローブ着用時でも操作しやすいローレット入りの潜水スケール付き逆回転防止ベゼル、高硬度なサファイアガラス風防、曜日・充電量・ダイブモードを示すサブダイアル、ライトレベル インディケーターなど、まだまだ語りどころのある機能を装備。ウレタンバンドは波をモチーフとした加工がなされ、ウエットスーツ着用時に便利な延長バンドも付属される。
本格派ダイバーズウオッチでありながら、最新のGPS衛星電波機能を利用でき、見た目も良い本機は、コストパフォーマンスにおいても魅力的。今夏、注目の一本として候補に挙げることができる。
問:シチズンお客様時計相談室 TEL.0120-78-4807
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