航海を支えた時計をルーツに持つ、IWCのクロノグラフとユリス・ナルダンのクラシックデザインウオッチ

マリンクロノメーターを進化させた偉大な技術者集団

18世紀、イギリスの時計師ジョン・ハリソンがマリンクロノメーターを発明したことで、航海はひとつ上の段階へ昇った。とりわけユリス・ナルダンのマリンクロノメーターは、1862年のロンドン博覧会で最高位を受賞して以降、各国の海軍などがこぞって制式採用するなど、信頼性を勝ち取ったのだった。日露戦争時の連合艦隊旗艦・戦艦三笠も、同社製のマリンクロノメーターを備えていたことは知られた話だ。

1923年のブレゲ生誕100年祭でも首位を獲得するなど、ユリス・ナルダン製はまだ危険だった遠洋航海を大いに支えた。その高度な技術力は継承され、後の天文三部作など超複雑時計を生む素地をつくったのである。

ユリス・ナルダン「マリーン トルピユール」Ref.1183-310/40 88万円/自動巻き(自社製Cal.UN-118)、毎時2万8800振動、60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、アリゲーターストラップ。直径42mm。5気圧防水

多くの探険家が航海に出た19世紀、マリンクロノメーターと同様に高精度を誇った「トルピユール」と呼ばれるポケットクロノメーターが活躍した。視認性に優れた文字盤や懐中時計を彷彿とさせるスタイルといった、当時の意匠を腕時計で表現しつつ、最新のシリシウム製脱進機を使ったCOSC認定クロノメーターの自社製ムーブメントを搭載する。

問い合わせ先:ソーウインド ジャパン TEL.03-5211-1791
https://www.ulysse-nardin.com/

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