スポーツ分野と密接な関係を築いてきたスイスの時計ブランド「ティソ(TISSOT)」が、レトロスタイルのレーシングクロノグラフを発表した。往年の傑作時計をモチーフとする3カウンターのこのクロノグラフは、シックなカラーリング2型の登場で今秋の注目の一本となりそうである。
ダイアルデザイン、クッション型ケース、パンチング加工ストラップまで当時のモデルを再現
創業1853年と、時計王国スイスの中でも古株のティソは、近年ではNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)やMOTOGP(ロードレース世界選手権)をスポンサードするなど、スポーツ界との繋がりが強い。とりわけモータースポーツに大いに貢献してきたことは広く知られており、自社の製品作りにも影響を与えてきた。その過程で、新作「ティソ ヘリテージ1973」のオリジナルモデルとされる1973年製レーシングウオッチも生まれた。
モータースポーツとのゆるぎない絆と、当時の興奮を喚起するレジェンダリーモデルを称える本機は、オリジナルの特徴だったオーバルクッション型のケースや色彩豊かなディテール、そしてそのスピリットも反映した復刻版のニューカラーとなっている。
ちょうど1年前の2019年秋、スイスを代表するケッセル・クラシック・レーシングチームとのパートナーシップを記念して製作された世界限定1973本モデル(Ref.T124.427.16.031.00)の好評を受けて、今年はブラックとブルーのニューカラーがレギュラーラインナップに加えられることとなったのだ。
立体的で柔らかな3次元曲線のステンレススチールケースには、名高いバルジュー7753キャリバーに改良を加え、振動数は毎時2万8800ビートのままパワーリザーブを約60時間まで延長させた最新仕様A05.H31を搭載。シースルーバックから、そのムーブメントの精緻な作りや動作を確認できる。
1958年からスタートし、アルピーヌやポルシェとのタッグを成功させ、ロリス・ケッセルとは共にF1の舞台に参戦するなど、ティソとモータースポーツのストーリーは長きに渡る。その伝統を現代に語る存在として、「ティソ ヘリテージ1973」の完成度は申し分ないといえよう。
問い合わせ先:ティソ TEL.03-6427-0366
https://www.tissotwatches.com/ja-jp/
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