1848年にスイスのラ・ショー・ド・フォンにて創業された高級ウオッチブランド「オメガ(OMEGA)」が、精力的に新作や新店舗の発表を行っている。中でも注目が集まる人気ダイバーズウオッチの新バージョンと、リニューアルオープンを迎えたばかりの銀座店について紹介する。
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伝説的なダイバーズをルーツとする人気作が待望のマスター クロノメーター認定モデルへ
【試着レビュー】シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーターよりもクラシックなスタイルで、カレンダー表示はあえて搭載されていない。筆者の好みは、どちらか選ぶならコチラのシーマスター 300。理由は、よりスリムなケース設計になっており、ベゼルにゴツさを感じないため。様々なシーンに着用できそうだ。なお、ダイアルはフレーム部分を再設計したとのことで、直径を約1mm拡大させることに成功。読み取りやすさがさらに高まっている
人間工学に基いて設計されたブレスレットは、ラグからクラスプに向かって従来のモデル以上にテーパーが施されている。これによってルーツとする初期シ―マスター 300を彷彿とさせるスタイルを構築するとともに、優れた装着性も獲得している
ラグ付近に施されたステッチがアンティーク調の仕上げ。そんな特徴を持つレザーストラップバージョンもラインナップされている/Ref.234.32.41.21.01.001
ステンレススチールモデルは共通で、ヴィンテージモデルに散見される人気のロリポップ秒針をセット
特別な処理によって硬度が高められたアルミニウム製のベゼルリングをセット。文字盤色に合わせたカラーリングになっている/Ref.234.30.41.21.03.001
ブルーのバリエーションにも革ストラップタイプが存在。こちらは明るい色合いのレザーが使われている/Ref.234.32.41.21.03.001
ブロンズモデルはダイアルにも工夫があり、一般的なブロンズ合金(CuSn8)に特別なエージングプロセスを施したものを用いて、独特な風合いを持つダークブラウンカラーに仕上げている。また、ベゼルリングは強度も耐久性も高いブラウンカラーのセラミック素材である。こちらのダイビングスケールにもスーパールミノバが塗布されている
風防は新開発のドーム型サファイアクリスタル製。従来よりも約1mm薄い設計になっている
ブロンズモデルも同じくキャリバー8912を搭載。シースルーバックから鑑賞できる。オメガが独自開発した「ブロンズゴールド」は、銅のほか37.5%の9K(9金)、パラジウム、銀、ガリウムを配合した結果、酸化して緑青を発することがなく、肌に直接触れて着用できる柔らかなピンクの色合いのブロンズ合金となっている
「ブロンズゴールド」は、ゆっくりと経年変化が進む。そのためブロンズならではの“育てる”をじっくり楽しめるわけだ/Ref.234.92.41.21.10.001
1957年、プロの潜水士向けに開発された「シーマスター 300」は、現在、アンティーク市場で高く評価されているダイバーズのひとつである。近年は、オリジナルの雰囲気をも再現したヴィンテージライクな復刻版が登場し、人気シリーズとなっている。今年はモデルチェンジが行われ、伝統的なデザインはそのままにマスター クロノメーター認定モデルへと進化を果たした。これによって業界最高水準の精度(クロノメーター同等)、性能(完璧な防水性など)、耐磁性(1万5000ガウス以上)をスイス連邦計量・認定局(METAS)が保証。5年間ものメーカー国際保証が付与されるモデルとなった。
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ラインナップはステンレススチールモデル4型のほかに、特許申請中の新素材である「ブロンズゴールド」を使った1型を含める計5型。いずれもダイアルの下にスーパールミノバを塗布したもうひとつのダイアルがセットされており、いわゆる“サンドイッチダイアル”の構造が新採用された。また、1960年代のモデルに使われていたオープンスタイルのアラビア数字が使われており、これまでに増してヴィンテージスタイルが強調された外観となっている。
オメガ「シ―マスター300 マスター クロノメーター」Ref.234.30.41.21.01.001 77万円/自動巻き(自社製Cal.8912)、毎時2万5200振動、60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット、内側に無反射処理を施したドーム型強化サファイアガラス風防。直径41mm。30気圧防水
最新コンセプトを取り入れ、「オメガブティック 並木通り」が帰ってきた
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先日、銀座6丁目の並木通り沿いにある「オメガブティック 並木通り」がリニューアルオープンされた。もともと同地に出店していたが、大規模な改装を行ったのである。何と言っても周辺には世界的なウオッチブランドのブティックが軒を連ねるだけに、オメガ専門店の復活は時計ファンにとっても嬉しいニュース。“銀ぶら”で、主要ブランドのほとんどをカバーできると言っていいからである。
リニューアルで売り場面積が約1.2倍に広がった
ショーケースのほか、壁面を駆使してオメガの風格あるコレクションが並べられている
最新ウオッチから定番モデル、さらにはオメガのアイウェアまで販売
白い大理石のフロアやゼブラウッドの什器、天井のペンダントランプ、ブランドカラーのカーペットを設置。これらは最新のブティックデザインコンセプトによるインテリアである
オメガを代表するタイムピースたちは、コレクションごとにディスプレイされている
真っ白な外壁に取り付けられた象徴的な赤いオメガロゴと、コンステレーションを模したゴールドカラーのウォールクロックが目印。銀座にまた注目のスポットができたことになる。
【オメガブティック 並木通り】
TEL:03-3572-2212
住所:東京都中央区銀座6-7-16
営業:(平日・土曜)11:00~19:30、(日曜・祝日)10:00~18:30
定休日:木曜
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、休業日や営業時間の変更、一時休業などを行っている可能性があります。 |
問い合わせ先:オメガお客様センター TEL.03-5952-4400 https://www.omegawatches.jp/ja/
Text/WATCHNAVI編集部
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