好き嫌い真っ二つな全面蓄光ウオッチにノルケインが新規エントリー!サンドカラー文字盤からの印象の変化にギャップ萌え!!

毎年、数回にわたって新作を発表しているノルケインが2021年ラストのニューモデルを発表した。「アドベンチャー ネベレスト ナイトサイト」は、サンドカラー文字盤が暗闇で全面グリーン発光するツールウオッチで、高精度認定を受けたマニュファクチュールキャリバーNN20/1を搭載。価格はファブリックストラップが44万円、ラバーストラップが44万2000円となる。

 

明るくても、暗くても、スタイリッシュ

ノルケイン「アドベンチャー ネベレスト ナイトサイト」44万円 自動巻き(キャリバーNN20/1。クロノメーター仕様)。毎時2万8800振動、70時間パワーリザーブ。DLC加工ステンレススチールケース(シースルーバック)。直径40mm。サンドカラー フレックスファブリックストラップ。200m防水

今回ノルケインが発表した「アドベンチャー ネベレスト ナイトサイト」は、文字盤全面に蓄光塗料を塗布した腕時計だ。この発想自体は新しくもない。が、これを従来採用してきた時計のほぼすべてが蓄光塗料のベースカラーに“いかにもやります”的な白を採用。白ダイアルに黒いスケールのハイコントラストなデザインは確かに視認性に優れるが、ファッションアイテムとして見た時には決して万能とは言い難かった。

対してノルケインの新作では、非発光状態の蓄光塗料のベースをサンドカラーとしている。シリーズ名である「アドベンチャー」に相応しいアウトドア向けの装いを上手く“サファリ”スタイルにまとめることで、全面発光ウオッチのややもすると野暮ったくなりがちなイメージを完全に払拭。同系色のフレックスファブリックストラップと組み合わせることで、非常にスタイリッシュに仕上がっている。これらの要素は、もちろんノルケインが狙ったポイントである。40万円超えの本格時計に相応しい品格が備わっており、その対抗馬となる同様のデザインの時計を筆者は知らない。

ケースは耐傷性を高めるDLC加工を施したステンレススチール製。特有のブラックカラーはポリッシュとサテンの仕上げ分けにより、タフさと上質さを兼備している。タフなのは見た目だけでなく、実際に200m防水性能を確保。70時間パワーリザーブを誇るマニュファクチュールキャリバーNN20/1は、2点支持のフリースプラングテンプとした堅牢設計。ちなみに蓄光文字盤に使用される「X1 スーパールミノバ」は、標準グレードとの比較で2時間後でも最大+60%の発光量があるという。

さらなる高みを目指し、ノルケインの挑戦は続く

外装の特徴としては、両方向回転ベゼルにアウトドアウオッチらしく方位を示す文字を刻印。北の方角のみ、山をモチーフにしたノルケインのロゴとなっている。実はこの「山」というのは、名峰の多いスイスを祖国とするノルケインが大切にしているフィールドでもある。というのも、2021年にノルケインが打ち出したスローガンで、モデル名にもなっている「ネベレスト」は、世界最高峰エベレストに由来しているからだ。そして、これにブランドの頭文字であるNを足したNEVERESTという造語は、時計界の最高峰を目指すことの決意表明であると同時に、NEVER+REST(挑戦し続ける、歩みを止めない)という意味を持ち合わせている。

また、この“ネベレスト”ウオッチに関しては、登頂を目指す登山者のサポートを生業とする「シェルパ」の子どもたちに教育を受ける機会を与える「バタフライ ヘルプ プロジェクト」の活動に売り上げの10%が寄付されるモデルでもある。シェルパは非常に危険を伴う仕事ゆえ、命を落とすこともある。このプロジェクトは、残された家族の支援を目的に創設されたもので、創設者がスイス出身の女性登山家とシェルパの夫妻というのも興味深い点。新作だけでなく、これから歴史を作り上げていく新興ブランドのノルケインらしい未来を見据えた取り組みにも注目していきたい。

TEXT/Daisuke Suito(WATCHNAVI)

問い合わせ先:ノルケイン・ジャパン Tel.03-6864-3876
https://www.norqain.com

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