【セイコー(SEIKO)】のスポーツウオッチブランド【セイコー プロスペックス(SEIKO PROSPEX)】のクロノグラフコレクション「スピードタイマー」に新色が登場する。1969年発表のオリジナルモデルをモチーフとするヘリテージカラーを取り入れた一本となっており、時刻もクロノグラフの計測数値も読み取りやすい文字盤を実現。価格は35万2000円(税込)で、発売日は2022年9月9日(金)の予定。
初代スピードタイマーのシンボリックな“ブルー×レッド”を再解釈
1969年、セイコーは世界で初めて垂直クラッチを搭載する自動巻きクロノグラフ「スピードタイマー」を市場に投入した。垂直クラッチとは、動き続けている歯車と嚙み合ってクロノグラフ機構へ動力を伝達・切断するパーツの一種。スタートとストップ時の針ズレや針飛びを抑制し、衝撃の耐性面でもメリットが高く、従来を上回る性能を実現するものだ。時代を先取ったその革新性により、「スピードタイマー」はクロノグラフ史に足跡を残すヒストリカルなモデルとして称えられている。
この「スピードタイマー」をオマージュし、2021年に誕生したのが「プロスペックス スピードタイマー メカニカル クロノグラフ」である。最新作では、オリジナルモデルに使われていたカラーリングである“ブルー×レッド”を採用。見る角度によって深いネイビーや鮮やかなブルーと認識できる青文字盤に、クロノグラフの秒針と30分積算針、さらにスモールセコンド針を印象的なレッドで仕上げ、オリジナルモデルを彷彿とさせるデザインを形成。インダイアルを反転色とすることで判読性を向上させている。なお、クロノグラフ秒針は十分な長さがあり、先端が曲げられているため外周のタキメーターまで確実に指し示す仕様となっている。
その道のプロフェッショナルが認める機能を追求するセイコー プロスペックスに属することもあり、今回の文字盤には夜間や暗闇での読み取りを助けるルミブライトが時分針とインデックスに備えられている。また、操作性の観点から上面をフラットに仕上げたプッシュボタンをセット。垂直クラッチの存在とともに、精確にストップウオッチを機能させるためのアイデアが反映されている。
実用性に重点を置いた質実剛健なムーブメント
セイコーが開発から製造まで行う自社製の「キャリバー8R46」も、「プロスペックス スピードタイマー メカニカル クロノグラフ」の見どころのひとつ。クロノグラフ計測に精確性をもたらす垂直クラッチ、操作性や耐久性に優れるコラムホイールを搭載している。これらは1969年のオリジナル「スピードタイマー」と共通するが、そのメカニズムは現代的にアップデートされており、実用的な精度(日差+25秒~-15秒)や駆動時間(約45時間パワーリザーブ)、メンテナンスのしやすさなどを実現している。新作はシースルーバックを採用しており、実用性の視点からあえて控えめの装飾とした同ムーブメントを鑑賞することが可能だ。
セイコー「プロスペックス スピードタイマー メカニカル クロノグラフ」 Ref.SBEC017 35万2000円/自動巻き(自社製Cal.8R46)、毎時2万8800振動、約45時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット(交換用カーフストラップが付属)、デュアルカーブサファイア風防(内面無反射加工)。直径42.5mm、厚さ15.1mm。10気圧防水。2022年9月9日(金)発売予定
問い合わせ先:セイコーウオッチ お客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.seikowatches.com/jp-ja/
Text/WATCHNAVI編集部