ルイ・ヴィトン「タンブール」20周年記念限定ウオッチは200本限定で“原点回帰”

ルイ・ヴィトンが初の本格的ウオッチ コレクションとして2002年に発表した「タンブール」の誕生20周年を記念して、世界限定200本のアニバーサリーウオッチが登場した。原点モデルを忠実に再現した特別仕様「タンブール トゥエンティ」は、オリジナルボックス付きで価格は233万2000円となる。

エル・プリメロベースのクロノグラフに絶妙なブラウンカラーと「TWENTY」

ルイ・ヴィトン「タンブール トゥエンティ」233万2000円 自動巻き(キャリバーLV277)、毎時3万6000振動、50時間パワーリザーブ、SSケース。直径41.5mm(厚さ13.2mm)。アリゲーターストラップ。100m防水。世界限定200本 ©Laziz Hamani

誕生20周年を記念して200本限定で製造される「タンブール トゥエンティ」は、2002年に発表されたデビューコレクションのクロノグラフの復刻版。これまでと同じく、旅に不可欠だった16世紀のドラムクロックに着想を得てデザインされたという台形ケースは従来と同じく41.5mmを踏襲。その側面にLOUIS VUITTONの12文字を刻むデザインも共通だ。搭載するムーブメントも自社アトリエ「ラ ファブリク ドゥ タン ルイ・ヴィトン」で製造したエル・プリメロベースのハイビートキャリバーLV277を搭載。シースルーバックからは、透かし彫りされたLVロゴを持つ22Kピンクゴールド製自動巻き上げローターとクロノグラフ一体設計の名機の精緻を極めた動きが堪能できる。

©Piotr Stoklosa

ちなみにエル・プリメロはゼニスが1969年に世界で初めて開発した、毎時3万6000振動のクロノグラフ一体型自動巻きムーブメントで、今なお製造が続くロングセラー。ゼニスはLVMHグループに属する時計ブランドである。

ダイアルは、モノグラムのレザーを想起させるブラウンカラーにサンレイフィニッシュを組み合わせて、独特の光沢感を演出。クロノグラフの秒、30分計、12時間計の針は、メゾンのレザーアイテムのステッチにも通じる鮮やかなイエローが配色されている。また、2つのカウンターを際立たせたデザインとし、コンパクトな12時間計には、時計に施されたほぼ唯一の限定仕様とわかる意匠「TWENTY」の文字を配置。本機のために製作されたミニチュア・トランクとともに、さりげなく特別感を盛り上げる。

©Laziz Hamani

「タンブール トゥエンティ」は、メゾンのアイコニックピースの20年におよぶ歴史に触れられる、まぎれもないコレクターズアイテムだ。200本という限定数では、世界中にあるルイ・ヴィトンのブティックの中でも限られた店舗にしか入荷しないだろう。あるいは、店頭に並ぶことさえないかもしれない。果たして日本で手にできる人はいるのだろうか。

©Piotr Stoklosa

タンブールヒストリー

仏語で“ドラム”を意味する「タンブール」は、裏側に向けてふっくらと広がる独特の台形ケースが最大の特徴。2002年にクロノグラフやGMTなどが発表され、2005年には複雑機構の代名詞であるトゥールビヨン搭載モデルや「タンブール ダイビング」も登場。その翌年には女性に向けた宝飾仕様「タンブール ビジュー」がスタートした。さらにレガッタ用カウントダウン機能搭載の「タンブール LVカップ」(2008年)、ジャンピングアワー・コンプリケーション「タンブール スピンタイム」(2009年)、逆台形ケース採用の「タンブール スリム」、直径45mmのメタルブレス仕様「タンブール エヴォリューション」(ともに2013年)など、独創的なアプローチでバリエーションを増やしていく。

2017年には側面が三日月のように内側に弧を描くコンケーブケース「タンブール ムーン」に加え、初のコネクテッド ウォッチ「タンブール ホライゾン」もこのアイコニックなケースフォルムをベースに開発された。さらに複雑時計製造の技術も極め、自社製ハイコンプリケーションウオッチ「タンブール ミステリューズ フライングトゥールビヨン」(2018年)、「タンブール カーブ フライング トゥールビヨン・ポワンソン ド ジュネーブ」(2020年)を披露。2021年には権威あるジュネーブ・ウォッチメイキンググランプリ(GPHG)にて「タンブール カルペ・ディエム」がオーダシティ賞、「タンブール ストリート ダイバー」がダイバーズウオッチ賞と、ダブル受賞の快挙を成し遂げている。

問い合わせ先:ルイ・ヴィトン クライアントサービス TEL.0120-00-1854 https://jp.louisvuitton.com/

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