複数のブランドを渡り、時計を熟知している名店のスタッフに直球の質問を投げかけてみた。「ズバリ、最近欲しくなった時計はどれですか?」。今回は岡山を拠点に多数店舗を展開しているTOMIYAグループのスタッフに取材した内容をお届け。彼らと同意見なら、あなたも立派な時計好き!?
その1. パネライ「ルミノール GMT 42mm」
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「時計はオン・オフの切り替えスイッチのような存在」
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メカミュージアムの小川店長にとって、時計とはどういった存在なのか尋ねた。「仕事中はジャガー・ルクルトのレベルソかカルティエのカリブルを着用していますが、実のところプライベートではあまり着けないように意識しています。それは、時計がオンとオフのスイッチのような存在のため。ですから、必然と持っているのはスーツにマッチするモデルとなります」
そのうえで購入を検討している時計というのが、小振りなクッション型ダイバーズ。「ルミノール 1950のGMTモデルが欲しい。パネライではめずらしいクルー・ド・パリのワッフル調ダイアルが秀逸で、年間に800本しか作っていないという希少性も魅力です。存在感や視認性の良さはそのままに、装着の快適さを追求した42mmサイズのため、大きいからといってパネライを敬遠してきた方にもご試着いただきたいですね。便利なデュアルタイム機能も付いているので、現時点での理想的な一本といえます」
その2. クストス「チャレンジ シーライナー レガッタ ポルトフィーノ」
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「モチベーションを最大に上げてくれるのが時計」
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河井卓也さんは時計について、「いつもそばにあるものだからこそ、こだわりを持ってセレクトしたいですよね」と語る。さらに「自分のモチベーションを最大まで引き上げてくれるアイテム」とも表現する。時計は決して安いものではないからこそ、購入を決断した瞬間から奮い立つ自分を感じることができる。
そんな河井さんに欲しい時計を聞いた。「個人的に狙っているのがクストス。とくにポルトフィーノは、スケルトンなのに防水性が100mもあるという、繊細なようでスポーティな設計が特徴。フランク ミュラー譲りのクストスが持つ高度な技術のなせる技ですね。また、絶妙な配色に加えてラバーストラップの交換が可能です。こうしたバリエーションが楽しめることと、まだ若いブランドなので周囲ともカブりにくい。ファッションに敏感な方にもご提案したい一本です」
その3. ベル&ロス「BR05 ブラック スティール」
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「時刻表示のほかに、個性を主張する役割りもある」
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トミヤの若手スタッフとして活躍する伊丹 涼さんは、時計の価値は時刻表示だけではないと話してくれた。「時計は着用している方の趣味が表れるものですし、個性も代弁してくれる存在だと思います。だからこそ、こだわっていただきたいです」
ビジネススーツにも似合う新作を挙げてもらったところ、自身も欲しいという逸品が回答として出た。「新作の中でもっとも注目しているのがBR05です。スクエアケースにラウンドフェイスという、ベル&ロスのオリジナリティを生かしつつ、スタイリッシュなデザインに仕上げられています。スタンダードなサイズのため、私のように細身の腕にもマッチしやすい。本気で購入を検討中です(笑)」
3人が勤務するトミヤ各店の情報は、オフィシャルサイト(https://www.tomiya.co.jp/)にて。
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