自分に似合う腕時計を探せ! 学芸大青春・仲川 蓮の“イーニーミーニー”<7回目/K CRAFTWORK JAPAN>

2024/6/21 19:30
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連載7回目は、JR秋葉原駅と御徒町駅の間の高架下にある“ものづくりの街”「2k540 AKI-OKA ARTISAN」で蓮さんと待ち合わせ。いつもの時計ブティック巡りとはちょっと趣向を変えて、時計作りの裏側をお見せします。蓮さん、楽しんでくれるかな?

知る人ぞ知るMINASEには日本の時計作りの魅力が満載!

「2k540 AKI-OKA ARTISAN」にあるK CRAFTWORK JAPANは、ウォッチングエングレーバー金川恵治とMINASE(協和精工株式会社)が直営する工房兼ショップ。協和精工さんは、微細加工に欠かせないドリルの刃など、ミクロン単位に生きる職人のための工具を手掛け続けて製作60年以上の歴史があります。得意の加工技術を活かして他社の腕時計のOEMなども請け負っていたのですが、『やっぱり自分たちの時計も作りたいよね』ということで、自社の腕時計ブランド「MINASE」を2005年に設立。以来、世界でも珍しい素材表面の下地処理「ザラツ研磨(詳しくはMINASE公式サイト https://minase-watches.com/sallaz を参照)」などの技術を駆使した腕時計は、海外でも高く評価されているのです。

というわけで、ここに蓮さんを連れてきた理由は、腕時計作りの裏側を知ってもらうためです。さっそく直径40mm程度の腕時計に込められた技術と思いを、MINASEの担当・星野さんから教わってもらいましょう。

星野さん(以下、星):MINASEは精密工具メーカーである協和精工のオリジナルブランドです。だから、ブランドのロゴはドリルの形を表しているんですよ。いま展開中のコレクションは全部のパーツが分解できるように設計していて、ひとつのパーツごとに修復・交換ができます。そして、それらほぼすべてを『ザラツ研磨』という技法で仕上げています。今回は、蓮くんのために特別に分解した状態のサンプルをご用意したので、どんどん触ってくださいね。

蓮さん(以下、蓮):金属の表面がまるで鏡みたいです。あれ、この時計は、ケースの横にもガラスがついているんですね。

星:これはセブンウィンドウというモデルで、表側に加えて上下左右と裏側に合計7つのガラスをはめています。機械式ムーブメントを包み込むように覆っているインナーケースやインデックス、機械式ムーブメントなど、時計の内部をいろいろな角度からじっくり鑑賞していただけるようになっています」

蓮:すでにすごく面白い(笑)。横からも時計の内側が眺められるなんて新鮮です。このブレスレットもひとつ一つ丁寧に磨き上げられていることが伝わってきます。

星:これも職人が1つずつ手作業で研磨仕上げをしているので、素材の切り出しから1セット作り上げるまでに膨大な時間がかかるんです。ということもあって、私たちの時計は月に50本程度しか作ることができません。

星:こちらの時計は最新作で、『クランピング構造』という設計を取り入れています。ジュエリーって、石をツメで留めていますよね。この時計も同じくケースを組み立てたあとに4つのツメで固定することで、本当に大切な部分を包み込むような構造になっているんですよ。複雑な形状をしているパーツもありますが、これらもすべてザラツ研磨による下地処理を施し、職人がひとつ一つ仕上げているんです。そのおかげで、海外では“クレイジー”という最高の褒め言葉をいただきました(笑)。

組木細工に着想を得たケースの組み立てに挑戦!

星:せっかくなので蓮くん、実際に外装を組み立ててみてください。

蓮:え、いいんですか? どうしよう、緊張するな……。このブレスレットのピン、全然通らない……。あー、手が震えちゃって。う〜ん……めちゃくちゃ難しいっすよ、これ!

星:もし蓮くんがスムーズにできてしまったら、私たちの立場が危うくなってしまうところでした(笑)。こちらのショーケースには先ほど見ていただいた『セブンウィンドウ』や『ウルガ』のほか、『ディヴァイド』『ホライゾン』『ルナアーチ』といった現在のラインナップを揃えているので、ぜひご覧になってください。

蓮:ザラツ研磨とか、分解できることとか、いろいろ教えていただいた後だと、本当にいつまででも見ていられますね(笑)。この彫金された時計なんて、美術品みたい。

星:それは彫金師の金川がお客様からの要望を受けて製作する1点もののサンプルですね。MINASEは分解できるケース構造なので、あらゆるところに細工が施せるという点も特徴なんです。

蓮:すごい。本当に伝統工芸品なんだ……。なんか、骨董品を集めているボクのおじいちゃんに「刀の鍔」を見せてもらったときの感動が蘇ってきました。

 

このあと蓮さんはお店の中にアトリエを構えるウォッチングエングレーバーの金川恵治さんともご挨拶をし、お仕事を見学。金川さんはもともと時計好きで、イラストレーターから時計専門のエングレーバーに転身。かつてはフランク ミュラーの彫金師としても活躍していたという異色の経歴の持ち主です。

洋彫りと和彫りを使い分け、お客様からの要望でエナメル技術も習得。彫金に使用する工具は棒材から自作するというエピソードに蓮さんも終始、興味津々でした。

今回のお気に入りの1本を発表!

というわけで内容盛りだくさんの取材を経て、蓮さんが一番気に入ったモデルはなんだったのかな? 決めポーズとともに発表してください!

蓮:このセブンウィンドウがすごく魅力的です。いろんなところから内部が眺められるのが楽しいし、あとはやっぱりブレスレットが好き(笑)。仕上げが美しいからどんな角度でも時計が輝いていて、いつまででも見ていられます。

MINASE「セブンウィンドウズ」Ref.VM15-M01NBK-SSB 66万円 自動巻き(Cal.KT7002(ETA2892ベース))、約42時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。縦46.5×横 37.4mm(厚さ13mm)。5気圧防水

–ちなみに女性にMINASEを着けてもらうなら、どのモデルをおすすめする?

蓮:この「ルナアーチ」かな。文字盤に個性があって針やインデックス、ダイヤモンドの煌めきが素敵。なによりボクと同じブレスレットの時計にしてくれたら嬉しい(笑)。

MINASE「ルナアーチ」Ref.UG01-M01NBE-SSB 44万5500円 クオーツ(Cal.2036)、電池寿命約3年。ステンレススチールケース&ブレスレット。縦37.1×横30.5mm(厚さ8.7mm)。5気圧防水

取材協力

「K CRAFTWORK JAPAN」〒110-0005 東京都台東区上野5-9-8 ●03-6803-2330 ●11:00〜19:00(水曜定休)

学芸大青春(がくげいだいじゅねす)・・・

「青春」と書いて「じゅねす」と読みます!
ダンスボーカルグループ「学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)」!
東京にある学芸大学駅付近の寮での共同生活を営みながら、日本中に「青春」を届けます!

2019年9月から活動をスタート。活動初期は素顔を隠しながら、2次元と3次元を行き来する独創的なスタイルが話題となる。2022年秋のグランキューブ大阪&LINE CUBE SHIBUYAにて3周年記念ライブを開催し、素顔を公開。2023年3月より5th LIVE TOURを全国9都市11公演で開催。ツアーファイナルのZepp DiverCity(TOKYO)では、真骨頂ともいえる2次元と3次元を行き来するライブを披露。テレビ東京ドラマ「私と夫と夫の彼氏」のオープニングテーマ『ヤマアラシのジレンマ』を2023年9月6日にCD発売。2023年11月のAutumn LIVEをもって、南優輝が脱退。2024年4月より所属事務所を移籍し、新たな「青春」をスタートさせる!

EDIT & TEXT / DAISUKE SUITO (WATCHNAVI)
PHOTO & COODINATE / KEITA TAKAHASHI (TRS)

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