【10月4日(水)〜9日(月・祝)】阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリーで海の神秘と現代ダイバーズウオッチの起源を知るブランパン エキシビション開催中

世界最古の歴史を持つスイス時計ブランド【ブランパン】は、代表コレクションとなる「フィフティ ファゾムス」の誕生70周年を記念し、現在、阪急うめだギャラリーにて「ブランパン フィフティ ファゾムス 70周年記念エキシビション‐ザ・スピリット・トゥー ・プリザーブ」を開催中。ひと足先に取材で拝見したWN編集部が、本展覧会の見どころを解説する。

芸術的な海洋写真を鑑賞しながら現代ダイバーズウオッチの起源もわかる

メインエントランスから入場すると、まず目に飛び込むのは3つのアーチ。その内側にはフィフティ ファゾムスの1stモデル、MIL-SPEC、ノーラディエーションという3つのレジェンダリーウオッチと、それらが開発された背景を知ることができる。そのまま奥に進むとフィフティ ファゾムスの現行コレクションが勢揃い。時計店と共通のテーブルなどもあり、時計の詳細な説明を受けることもできる。

こうした時計展示のなかでも注目は、円柱状のディスプレイに展示されたフィフティ ファゾムス70周年記念モデルの2作、「フィフティ ファゾムス テック・ゴンベッサ」と「Act 3」。とくにAct 3はつい先日、カンヌで披露されたばかりの超新作であり、また555本のみの限定モデルでもあるため、この機会を逃すと二度と見ることが叶わないかもしれない。

と、つい腕時計ばかりに目が入ってしまうが、実は誕生70周年に関連した時計の展示はここまで。そのほか、フィフティ ファゾムスが開発された背景とオリジナルモデルのダイビングにおける有用性が語られるパネル展示のスペースや、宣言から約10年にわたり活動を続けてきた「ブランパン オーシャン コミットメント」のダイジェストムービーを巨大モニターに表示。ゴンベッサ(=シーラカンス)・プロジェクトを主導してきた海洋写真家・研究家のローラン・バレスタ氏が過酷な氷海に挑む様子や、普段の生活ではまず見ることのない深海世界を鑑賞できる。

こうしたダイバーや海洋写真家が撮り納めた作品は会場のいたるところに展示されている。深海生物がファインダー越しに見せた幻想的な表情は見応え十分。これら作品の中にはブランパンCEOのマーク・A・ハイエック氏が撮影したものもあるので、ぜひ見つけてほしい。という、時計ファンならではの楽しみ方もありつつ、筆者が最も来場者に感じていただきたいのは、海にかけるブランパンの熱き思いである。会場ひとつとっても、この規模感のエキシビションを入場無料で誰でも気軽に鑑賞しやすい、開放的な空間に仕立ててある。至るところにベンチがあり、一人でもグループでも家族でも、老若男女を問わず写真や映像をじっくり観て楽むことができるだろう。ブランパンはスイスを代表する高級時計ブランドではあるものの、ここを訪れれば誰もが身近に感じるに違いない。

自身も海洋写真を撮影するほどのダイバーでもあるマーク・A・ハイエック氏はCEO就任までフィフティ ファゾムスの存在を知らなかったというが、彼がこの時計に特別な個人的感情を抱いていたとしても無理はない。それほど、この現代ダイバーズウオッチの祖は、多くの魅力とさらなる可能性に満ちている。

フィフティ ファゾムスの誕生70周年と復活20周年、ゴンベッサ・プロジェクト10周年と、今年のブランパンは3つの重要な節目を迎え、記念モデル3部作も披露。「ブランパン オーシャン コミットメント」を通じて幅広い海洋保全活動にも積極的に取り組むなど、ブランドの影響力は強さを増す一方だ。こうしたアニバーサリーイヤーの集大成と感じられた本展覧会に、一人でも多くの人が訪れることを願っている。

【ブランパン フィフティ ファゾムス 70周年記念エキシビション‐ザ・スピリット・トゥー ・プリザーブ】
場所:阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー
会期:2023年10月4日(水)~9日(月・祝)
午前10時~午後8時※最終日は午後6時終了

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