その年に発表された時計を総括する、時計専門誌・ウオッチナビの「欲しい時計」ランキング。読者アンケートの投票をもとに、ジャンル別に順位を発表している。本記事では誰もが憧れる頂上モデル「ハイエンドウオッチ」の2019年ランキングをお届け。ベスト5は雲上ブランドのステイタスモデル、人気ブランドのフラッグシップ、究極の複雑時計といった多彩な顔触れになった。各モデルについての読者の反応や時計のプロからの評価も併せて紹介する。
<ハイエンドウオッチ5位>ウブロ「クラシック・フュージョン フェラーリ GT 3Dカーボン」
フェラーリ×ウブロでカッコよさ数十倍!
フェラーリチームが外装をデザインしたGTイメージの世界500本限定モデル。12時位置に大胆にも跳ね馬を配する。3次元カーボンファイバーで作られた堅牢なケースに、クラシック・フュージョン初採用のUNICOムーブメントを収める。
読者の声
「まさにグランツーリズモの世界! カッコよすぎます」(滋賀・T.Oさん)
「店頭で試着。カーボンケースだから、もの凄く軽かった。チタン仕様と比較検討中」(広島・S.Eさん)
スタッフのコメント
「フェラーリチームによるケースデザインに、ウブロの技術力が融合しました。見事な傑作です」(カミネ トアロード本店/古川健太さん)
<ハイエンドウオッチ4位>ブレゲ「マリーン クロノグラフ 5527」
外装フルチタンで支持層を広げたエレガントスポーツ
エレガントスポーツの大定番に、外装をフルチタンとした新作が加入。その軽快さと堅牢さをグレーダイヤルで強調した。ブレゲ針の丸いモチーフやローマ数字には蓄光を施す。
読者の声
「昨年登場した新マリーンが、チタンブレスでスポーティになった感じ。個人的に好みです」(富山・K.Eさん)
「ケースサイドの縦溝がブレゲらしくて好き」(宮城・O.Tさん)
<ハイエンドウオッチ3位>ゼニス「デファイ インベンター」
時計界の常識を変える革新モデルが3位!
調速脱進機を単結晶シリコンのオシレーターに変換した2017年の10本限定機を量産。20%高振動化され、アルミポリマーの合成素材アエロナイト製ベゼルをチタンケースに備える。
読者の声
「エル・プリメロ21に、このインベンターと、最近のゼニスは突っ走っている感じがいい」(徳島・K.Wさん)
「動画で見たけど、時計の概念を超えてる!」(福岡・U.Eさん)
スタッフのコメント
「オシレーターにより姿勢差、温度変化などに強くなった革新的モデル。時計界の常識が大きく変わる1本」(自由が丘 一誠堂/佃 善博さん)
<ハイエンドウオッチ2位>ヴァシュロン・コンスタンタン「フィフティーシックス・オートマティック」
ファンを広げた話題作の新色ペトロールブルー
1956年のヴァシュロン・コンスタンタン製モデルに着想を得た2018年のヒット作に、深みのある青い新色ペトロールブルーが登場。文字盤外周はサンバースト、中央はオパリンという仕上げ分けも絶妙だ。
読者の声
「デイリーユースできる雲上ブランドの3針。普通のサラリーマンにも夢が広がる」(岡山・E.Fさん)
「スーツの袖口を格上げする、まさにモダンクラシック」(千葉・R.Oさん)
スタッフのコメント
「ブルー文字盤が加わり、ますます人気です。憧れのヴァシュロンが手に入りやすい価格なのもうれしい」(日新堂 銀座本店/稲月友和さん)
<ハイエンドウオッチ1位>タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T トゥールビヨン ナノグラフ」
トゥールビヨンのネオグリーンと夜光が読者を魅了
フライングトゥールビヨンとクロノグラフを搭載したCOSC認定の自社キャリバー ホイヤー02Tに、カーボンコンポジット製ひげゼンマイを採用。ブラックPVDを施したチタンケースに、軽量かつ耐久性の高いカーボンベゼルを備える。ややもするとコストパフォーマンスばかりがクローズアップされがちだが、カーボンコンポジット製ひげゼンマイやカーボンベゼルなど、素材面でも機構面でもチャレンジングな構成で、すでに王者の風格すら漂う。“コスト”以上に、“パフォーマンス”の凄さにも注目してほしい。ワインダー内蔵の特製BOX入りだ。
読者の声
「アルミ製テンプに夜光が塗布されているため、暗所で光る。これがまじでカッコいい」(栃木・E.Kさん)
「これを普段使いしている人を知っています。その人もタグ・ホイヤーも凄すぎます」(大阪・K.Kさん)
スタッフのコメント
「世界初のカーボン製ひげゼンマイを使いながら、COSC認定の安心感もある革新的モデルです」(トミヤ メカミュージアム店/河井卓也さん)