ゼンマイなどで駆動する機械式時計に、これ以上の技術革新は望めないとの意見もある。しかしスイスの名門ブランド、ゼニスはそれに反論するがごとく、まったく新しいメカニズムを生み出した。それが“テンプ式からの脱却”。我が道を突き進み、最良を求めた末に実現した2019年最大のニュース、「ゼニス オシレーター コントロールシステム」を搭載する「デファイ インベンター」をひも解く。
未来のメカニカルウオッチの方向性を示唆
歴史や伝統、ストーリーという付加価値によって機械式時計の意義が改められるなか、全く新たな進化の形をゼニスが見せた。
それが、「ゼニス オシレーター コントロールシステム」だ。単結晶シリコンをワンピースで成形して調速脱進機構を構築。接触による摩擦や摩耗と無縁で、温度変化や磁気にも強く、18ヘルツ(毎時12万9600振動)という高速振動によって高精度を誇る。
2017年、これを搭載した世界限定10本の「デファイ ラボ」をリリースして話題を呼んだが、その量産型が今年、待望のローンチを果たした。44mm径のチタンケースに、超軽量なアエロナイト製ベゼルをセットし、革新性をビジュアライズ。機械式時計に、新たな価値を創出した。
問:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス TEL.03-3575-5861
https://www.zenith-watches.com/jp_jp/
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