ドイツの歴史あるウオッチブランド「チュチマ・グラスヒュッテ(TUTIMA GLASHÜTTE)」は、19世紀半ばにドイツ東部の小さな街、グラスヒュッテにて興された時計工場を起源とする。その伝統的な時計作りを現代に再現する同社の最新作が、グランド・フリーガーエアポートに誕生したグリーンorブルーのパイロットウオッチだ。
1940年代の伝説的な航空時計をモダンに解釈
チュチマ・グラスヒュッテは、「フリーガー・クロノグラフ」(1941年開発)が旧ドイツ軍に、「ミリタリー・クロノグラフ」(1986年開発)がドイツ軍を含むNATO軍に制式採用されるなど、ミリタリーウオッチのエキスパートブランドとして知られる。そのノウハウを生かした「グランド・フリーガーエアポート」は、最新技術と都会的なデザインを組み合わせた人気シリーズとなっている。
今回、新素材としてカラーセラミックの硬質な回転ベゼルを取り入れ、モダンな印象に仕上げた計4型が発表された。選ばれた色は「ミリタリ-グリーン」と「クラシックブル-」。どちらも落ち着いたダークトーンで、チュチマ・グラスヒュッテが誇る航空時計に新風を吹き込む存在となる。
赤いカウンターとクロノグラフ秒針がアクセント
名機フリーガー・クロノグラフの後継にあたる「グランド・フリーガーエアポート・クロノグラフ」は、信頼性、正確性、視認性というパイロットウオッチの普遍性を追求。ス-パ-ルミノバ夜光を塗布した太い時分針とバーインデックスから構成される文字盤は、瞬時の読み取りに優れるほか、クロノグラフ用カウンターも明瞭である。上部に30分積算計、下部にアクセントカラーで12時間積算計を配置し、確認頻度の低いスモールセコンドは控えめにセットされている。
シンプルにコンバートした3針バージョンも登場
両方向に回るセラミックベゼルや20気圧防水を実現するねじ込み式リューズ、各所に夜光が入ったダイアルデザインはそのままに、3針式に変換したバリエーションも同時にリリース。曜日・日付のカレンダー表示も搭載されており、こちらはビジネスユースにも最適な一本となるだろう。
「ミリタリ-グリーン」「クラシックブル-」いずれも、中央から外周にかけてトーンが暗めになるグラデーションの文字盤を用い、いままさにのトレンドデザインを成立させている。ケースバックもサファイアクリスタルでシースルー化し、精緻なムーブメントを目で楽しめる仕掛けもある。しかし一方で、かつてのフリーガー・クロノグラフが備えていたベゼル基点のレッドマークをさり気なくあしらうなど、往年の名機を知る者が気付く懐古的なディテールも見どころ。傑作時計のDNAを確実に引き継いでいるのも魅力のひとつだ。
問:モントレックス TEL.03-3668-8550
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