航海に貢献してきたラグジュアリーブランド【ユリス・ナルダン】が、創業175周年を祝う限定ウオッチを一挙5モデル発表!!

高級ウオッチブランドとして傑出した技術を有するマニュファクチュール(自社一貫生産が可能なメーカー)である【ユリス・ナルダン】は今年、創業から175周年を迎えた。本日(2021年8月30日)開催された、時計の見本市「ジュネーブ ウォッチ デイズ 2021(GENEVA WATCH DAYS 2021)」では、このアニバーサリーイヤーに相応しい、ブランドの歴史を物語るニューモデルを複数発表。それらをダイジェスト的に紹介する。

もっとも右に位置するローズゴールドケースモデルは、今回発表された新作の最上位機種「マリーン トルピユール トゥールビヨン グラン・フー」。世界限定175本

 

ブランドの歴史を物語るマリンクロノメーターに想いを馳せて

ユリス・ナルダンといえば、スイスのル・ロックルに本社工房を構える名門であり、かつてマリンクロノメーター(航海用の高精度時計)の製作で世界的な評価を得た。日本とも縁が深く、日露戦争で活躍した戦艦・三笠や、“太平洋の白鳥”と呼ばれる帆船・日本丸にも、ユリス・ナルダン製のマリンクロノメーターが搭載されていた。そんな海洋分野に欠かせないブランドとしてのストーリーと、枠に囚われない自由で革新的なデザイン、そして脈々と受け継がれてきた高度な技術を生かしたコレクションとして、「マリーン」は同社フラッグシップに位置付けられている。その最新作の発表とのことで注目度も高い。

 

「マリーン トルピユール ブルーエナメル」

 

ユリス・ナルダンの技術レベルを表すひとつの象徴が、高級なエナメルダイアルを自社で製造可能なことである。2011年に世界最高峰のエナメルダイアル工房「ドンツェ・カドラン」が、ユリス・ナルダンの傘下に編入され、繊細で工芸品としても認知されているエナメルダイアルのクオリティがさらに向上した。そのプライオリティを存分に楽しめるのが、「マリーン トルピユール ブルーエナメル」。エナメルでも上級のグラン・フー技法を用いて作られるこの文字盤は、90工程以上を職人が手作業で実施。まさに時計界屈指の技術をここに宿している。

もちろんデザインや機能にもこだわりが垣間見れる。かつて船舶の価格全体に占める割合の1/3にも相当したという、当時のマリンクロノメーターの面影がある意匠を再現するべく、ロジウムフィニッシュカテドラル型針、ホワイトのローマ数字、パワーリザーブインジケーターを採用。これらはユリス・ナルダンが製作した最初期のマリンクロノメーター譲りのものである。ムーブメントは、シリシウム(シリコン)製のヒゲゼンマイのほか、ダイアモンシル製のガンギ車とアンクルを備える、COSC認定クロノメーターの自社製「キャリバーUN 118」。高い精度と実用的な最長60時間駆動を実現する。“175周年”にちなんだ限定本数で、日本入荷はわずかというレアピースとなっている。

「マリーン トルピユール ブルーエナメル」Ref.1183-310LE-3AE-175/1A 119万9000円/自動巻き(自社製Cal.UN 118)、毎時2万8800振動、約60時間パワーリザーブ。ポリッシュ&サテン仕上げのステンレススチールケース(シースルーバック)、ブラウンアリゲーターストラップ、直径42mm(厚さ11.73mm)。50m防水。世界限定175本

 

「マリーン トルピユール パンダ」

 

「マリーン トルピユール ブルーエナメル」の文字盤を、エナメルではなくヴァーニッシュ仕上げ仕様とし、トレンドのレトロチックなパンダデザインにした一本。ユリス・ナルダンの比類なきマリンクロノメーターの技術と意匠を継ぐモデルで、ホワイトダイアルに海を彷彿とさせるダークブルーのインダイアルを縦に2つ装備。上部に60時間ぶんのパワーリザーブ表示を、下部にスモールセコンド&カレンダーをレイアウトした。ロジウム仕上げの針とのコントラストも美しい。

「マリーン トルピユール パンダ」Ref.1183-310LE-0A 175/1A 99万円/自動巻き(自社製Cal.UN 118)、毎時2万8800振動、約60時間パワーリザーブ。ポリッシュ&サテン仕上げのステンレススチールケース(シースルーバック)、ブラウンアリゲーターストラップ、直径42mm(厚さ11.13mm)。50m防水。世界限定300本

 

「マリーン トルピユール アニュアルカレンダー クロノグラフ」

 

1936年から1980年まで製造されていた懐中時計型クロノグラフ「ユリス・ナルダン クロノグラフ マリーン トルピユール」をモチーフとするのが、「マリーン トルピユール アニュアルカレンダー クロノグラフ」である。伝説的なこのポケットウオッチは、1/10秒単位までの計時機能を備えており、1936年開催のベルリンピックオリンピックで使用されたほか、自動車クラブや測地学委員会、遠征する科学者などにも使われたという。

ユリス・ナルダンを語るうえで外せない傑作に敬意を表す多機能な新作は、マットブルーPVDダイアルに読み取りやすいツーカウンターを配置。3時位置にクロノグラフ用の30分積算計を、9時位置にスモールセコンドと“月”を同軸表示させた。そしてバランスを取るように6時位置に1846年以来クロノメトリーのリーダーであることの証明と“日”の窓をレイアウト。実用的なアニュアルカレンダー(一年のうち3月1日にだけ手動調整を行うことで、正しいカレンダーを表示)とクロノグラフを同時搭載するキャリバーUN150のアップデート版、「キャリバーUN 153」を備える。

「マリーン トルピユール アニュアルカレンダー クロノグラフ」Ref.1533-320LE-3A-175/1A 146万3000円/自動巻き(自社製Cal.UN 153)、毎時2万8800振動、約52時間パワーリザーブ。ポリッシュ&サテン仕上げのステンレススチールケース(シースルーバック)、ブラウンアリゲーターストラップ、直径44mm(厚さ13.66mm)。50m防水。世界限定300本

 

「マリーン トルピユール ムーンフェイズ」

 

海洋の世界に古くから携わってきたユリス・ナルダンにとって、潮の満ち引きと深く関係する月齢の表示は重要な機能のひとつに数えられる。19世紀末から月齢表示(ムーンフェイズ)を搭載していた歴史を持ち、技術を進化させてきたのだ。その現代仕様で、アーティスティックに月を描いたのが「マリーン トルピユール ムーンフェイズ」といえる。

ピュアな色合いのホワイトヴァーニッシュドダイアルには、伝統的なマリンクロノメーターに範を取ったダブルカウンターを装備。60時間パワーリザーブの現在値を示す上部インジケーターとシンメトリックなポジションが取られたスモールセコンド内には、ブルーPVDコーティングによる夜空とシルバーカラーの月と星が輝くディスクを配する。これは数層の写し絵によって創出されたもので、この時計のエレガントさを引き立てるディテールとなっている。

「マリーン トルピユール ムーンフェイズ」Ref.1193-310LE-0A-175/1A 119万9000円/自動巻き(自社製Cal.UN 119)、毎時2万8800振動、約60時間パワーリザーブ。ポリッシュ&サテン仕上げのステンレススチールケース(シースルーバック)、ブラウンアリゲーターストラップ、直径42mm(厚さ11.13mm)。50m防水。世界限定300本

 

問い合わせ先:ソーウインド ジャパン TEL.03-5211-1791 https://www.ulysse-nardin.com/jp_jp/

 

Text/WATCHNAVI編集部

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