【ブライトリング】の2大定番を比較してみた「ナビタイマー」&「クロノマット」

人気のウオッチブランドには、必ず“定番”と称されるロングセラーモデルがラインナップされている。つねに注目を集めるこの“定番”について、WATCHNAVIの視点から評価し、その歴史から最新作の魅力まで解説する。本記事では、長らくクロノグラフの雄として君臨する【ブライトリング(BREITLING)】の2大コレクションをピックアップ。


(左)「クロノマット B01 42 ジャパンエディション」 、(右)「ナビタイマー B01 クロノグラフ 43」

 

航空時計のアイコンになった永遠のクラシック=ナビタイマー

航空機の計器が未発達だった1952年、ブライトリングはクロノグラフに回転計算尺を搭載する開発に着手。完成したナビタイマーは世界のパイロットをサポートし、アーティストたちをも魅了してきた。


現行ナビタイマーのデザイン的な規範となった1959年製Ref.806。AOPAロゴがあり、タキメーターはない

 

2022年に一新されたナビタイマーは、ケースが丁寧なサテン&ポリッシュ仕上げとなり、タキメーターが外され、回転計算尺の角度を緩やかにして、ダイアルがややドーム状になった。さらにはブレスレットやバックルが変更され、AOPA(世界最大のオーナーパイロット協会)ロゴが復活。ナビタイマーファンにはたまらないリニューアルが話題となった。

 

マルチパーパス(万能)クロノグラフへと進化=クロノマット

一方のクロノマットは、イタリア空軍アクロバットチーム「フレッチェ・トリコローリ」との共同開発を経て、1984年に誕生。以後、飽くなき進化を続け、2020年に陸・海・空を網羅する万能なクロノグラフへと進化した。


フレッチェ・トリコローリとの関係を強調するクロノマット。1987年広告

 

現行クロノマットは、マルチに使うことを前提に開発されただけあり、デザインと機能性が絶妙なバランスのクロノグラフで、スタイリッシュ感が半端ない。オンタイムのスーツに、週末ゴルフの行き帰りのジャケットスタイルにも適する。アウトドアでの利用にも安心な200m防水もならではの特徴で、夜間も視認性が保たれる強力な夜光を各所に塗布。個性的なブレスレットもアピールポイントとなっている。

 

<ナビタイマー>航空時計の象徴的存在が70年を経てなお輝きを増す


ブライトリング「ナビタイマー B01 クロノグラフ 43」 Ref.AB0138211B1A1 112万2000円

1952年から続く意匠を踏襲しながら、2022年にディテールを変更。ケースはサテン&ポリッシュ仕上げ、回転計算尺の角度を緩やかにしてタキメーターを外し、AOPAロゴを復活させた。これらによってヴィンテージな表情を強めた。

スペック:自動巻き(自社製Cal.01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径43mm、厚さ13.6mm。3気圧防水。

 

<ナビタイマー>の魅力まとめ

●初めて航空用回転計算尺を搭載したという偉業
●パイロットウオッチのアイコンとして世界が認知
●70年前から受け継ぐ歴史と新意匠のキャリバー01を搭載

 

<クロノマット>マルチなシーンで活躍するプロスペックのクロノグラフ


ブライトリング「クロノマット B01 42 ジャパンエディション」 Ref.AB0134101B2A1 104万5000円

左右対称ケースやルーローブレス、ライダータブ、タキメーターなどのアイデンティティを初代クロノマットから継承するマルチパーパス(万能)モデル。サテン&ポリッシュの落ち着いた仕上げを含め、モダンレトロなルックスが際立つ。

スペック:自動巻き(自社製Cal.01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径42mm、厚さ15.1mm。200m防水。

 

<クロノマット>の魅力まとめ

●ライダータブやルーローブレスなど独自の機能美
●クロノグラフ、200m防水、クロノメーター認定など強力なスペック
●様々なシーンに溶け込むモダンレトロなルックス

 

問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/ ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。

Photo/山口雅則

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