G-SHOCKが手首で計る心拍計を初搭載!! 5センサー+GPS仕様の「GBD-H1000」開発陣にその魅力を聞いた

より広いユーザーを想定したスポーツ向けラインとして発表された「GBD-H1000」。極地特化型の「GPR-B1000(レンジマン)」で培ったGPSやハイブリッド充電の技術をベースにして機能と性能を向上させ、さらに小型化も果たした本作は、G-SHOCK初の5センサー+GPSを搭載する。その進化の詳細を開発陣の5名に語ってもらった。

 

G-SHOCKのスポーツライン「G-SQUAD」がGPSと光学式心拍計搭載で大進化

左から、先日発表された4月発売のステップトラッカーとBluetoothを搭載するGBD-100/2万2000円。GPSとハイブリッド充電を搭載して2018年に発売されたGPR-B1000(レンジマン)。そして、こちらも発表されたばかりの4月発売が待ち遠しいGBD-H1000/5万5000円。各サイズと重量は、縦58.2×横49.3mm(厚さ17mm)、重量69g。縦60.3×横57.7mm(厚さ20.2mm)、重量 142 g。縦63×横55mm(厚さ20.4mm)、重量101g。並べてみると大きさの違いがよくわかる

 

――新しいG-SHOCK(GBD-H1000)は、スマートウオッチと呼んでもよいのでしょうか?

牛山さん:「“G-SHOCKらしさ”=普通に腕時計として使えること」を前提に考えたとき、ソーラー駆動は外せませんでした。ただ、ソーラー駆動だけではGPSや心拍計を動作させることはできません。そこで太陽発電とUSB充電を併用する、ハイブリッド式のソーラーアシスト充電という発想にたどり着きました。時刻表示や歩数計測、Bluetoothによる通知などは太陽発電で駆動し、GPSや心拍計などのトレーニング機能で使われる電力はUSB充電で補うシステムです。

プロジェクトの中心メンバーである牛山さん

――G-SHOCKにGPSと心拍計を搭載し、ソーラーアシスト充電で駆動することを実現させたわけですが、繊細な技術の集合体であるモジュールを20気圧防水+耐衝撃性のG-SHOCKとして成立させるのは大変なことだったと想像できます。実現までの道のりは長かったのでしょうか?

全員:長い。長かったよね(笑)

牛山さん:技術的なベースとなったレンジマンの時には、GPS機能は位置情報に利用して“サバイバル”というコンセプトを持たせました。今回はGPSを移動する距離、速度、ペースなどのために振り分けています。さらに心拍計を追加したことで、コンセプトが“トレーニング”となったのです。

吉井さん:“トレーニング”での使用を想定した際、レンジマンからの小型化は必須の進化項目でした。さらに、ただ小型化をするのではなく、心拍計も加えるところからのスタートだったので困難も多かった。技術チームの努力の賜物ですね。例えば、20気圧防水を保ちつつ光学式センサー(心拍計)用の窓や充電用の接続端子を裏蓋に搭載するために、何度も構造を練り直すなどして、やっと完成にたどり着いたという感覚です。

 

デザイナーと設計チーム。膝を突き合わせてのせめぎ合いからニューモデルは誕生した

――G-SHOCKのスペックを保ちながら、新たにセンサーを追加するなど、いかにも制約が多そうです。外装デザインもご苦労が多かったのでは?

時計として最も重要な見た目、すなわちデザインを描いた山本さん

山本さん:まずサイズを小さくするという問題に対し、腕への装着性などを加味しながら良き落としどころを見つけていきました。外装設計の土居と膝を突き合わせて進めた結果、バランスの取れたデザインが生まれました。

商品企画からのリクエストがスポーツだったことも大きかった。スポーティかつ新しいG-SHOCKに相応しいモチーフとして思い浮かんだのが、トレイルランニング用のシューズ。タフさとスポーティの要素を兼ね備えていますよね。その“ゴツゴツしていても街履きできるシューズ”をヒントとしたのです。

ほかにもいろいろと変化はあります。例えばバンド。やわらかさと強度のある素材を使い、しなやかでフィット感も高いものに仕上げました。また、バンドの穴のピッチを5mmにすることで、誰の腕にも装着しやすいように工夫しています。これは光学式心拍計の計測性能を高めるうえでも重要でした。

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