時計における技術力の証明のひとつが、“薄型”である。いかにしてムーブメントをスリムな設計にするかの試行錯誤は、古くからおこなわれてきた。1970年代にはクオーツ時計の台頭によって薄型化は急速に進んだが、機械式時計の薄型化も研究は続けられ、現在では厚さ7mmにも満たない自動巻きクロノグラフが誕生。しかもプロトタイプではなく、市販化されている。そのモデルを開発したのが、時計の自社製造化では後発となるイタリアの高級メゾン「ブルガリ」だ。
オクトによる薄さ世界記録更新は5度目
ブルガリが数年をかけて推し進めるのは、超薄型化だ。厚みを削ぐことは、装着感の向上にもつながるうえに、デザイン性の自由度も高めてくれる。100以上のファセットを持つ個性派ウオッチの「オクト」ケースにおいて2014年の 世界最薄トゥールビヨンを皮切りに薄型時計の記録を軒並み更新した。
この世界最薄自動巻きクロノグラフにおいて、5度目の世界記録となる。厚さ6.9mmの42mm径チタンケースには、わずか3.3mm厚の自社製キャリバーを搭載。クロノグラフだけでなくGMT機能までを搭載しているところを鑑みると、単に薄さのみを追求するのではなく、実用性も重視していることがよくわかる。
問:ブルガリ ジャパン TEL.03-6362-0100
https://www.bulgari.com/ja-jp/
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