ブライトリングの2020年新作を厳選解説――航空クロノグラフとして人気を博した「クロノマット」が、美しく機能的なブレスを復活させて新世代へ

例年ならばスイスで開かれる世界的な時計見本市で、ウオッチブランド各社は新作を発表する。だが今年は新型コロナウイルス感染症の広がりによって、これらは中止や延期となり、代わりにインターネットでニューモデルを公開するブランドが登場した。「ブライトリング(BREITLING)」もその一社で、フラッグシップモデルであり、クロノグラフの名作とされる「クロノマット」のリニューアルを報じた。

オールパーパス(万能)モデルとして進化したクロノマット

航空時計のクロノマットは、1990年前後、陸や海でも人気を博していた。タキメーターはF1チームの興味を引き、15と45を入れ替えできるライダータブはレガッタに最適だった。そんな歴史的な多用途性を引き出し、ついにオールパーパスな新生クロノマットが誕生したのである。

ブライトリングファンが多く、目の肥えた時計愛好家が多い日本市場に向けては、世界のファンが羨むような日本限定仕様の新クロノマットが用意された。スイス本社がいかに日本のマーケットを重視しているかの証拠ともいえる。

リューズも1980年代のデザイン。ライダータブは外して入れ替え可能だが、その作業はスタジオ・ブライトリングに依頼しよう。

ストレートに伸びた短いラグは初代クロノマットの形状に近い。シックにして新鮮なバタフライクラスプ式ルーローブレスレットが好相性を見せる。

 

クロノグラフ針までシルバーに統一した“逆パンダフェイス”の日本限定バージョン

ブライトリング「クロノマット B01 42 ジャパンエディション」Ref.AB0134101B2A1 97万9000円/自動巻き(自社製Cal.ブライトリング01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径42mm(厚さ15.1mm)。200m防水。日本限定発売

新クロノマットの日本限定仕様は、クロノグラフ針をシルバーとしたモノトーンな表情が特徴。ルーローブレスレットはポリッシュとサテンで仕上げ分けされ、ラグからストンと下に落ちる構造が装着感のアップに貢献している。

 

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